【悲劇】SPYDの大減配でも問題なし【5つの理由】
こんにちは、高専リーマンです。
2021年12月の分配金が前年比-79%も減配してしまいましたね!
そんなあなたは、この記事を読めば、モヤモヤが解消されます。
- 投資系の書籍を累計20冊以上を読破
- 数字にはめっぽう強い(研究・開発で10年以上鍛えられた)
- 研究で論文を読みあさることで鍛えた情報取集力
- 2022年の配当金受取は36万を超える見通し。月換算で3万円。
※2021年の配当実績はこちら
これらの経験を活かしてSPYD減配が問題ない理由について解説します。
SPYDの大減配でも問題なし【5つの理由】
※「SPYDとは何のこっちゃ」って人については、リベ大両学長のこちらの動画が超絶わかりやすので、確認して下さい!
2021年12月の分配金が前年比-79%も減配し、
- このまま保有していて大丈夫か?
- 売ってS&P500やハイテク株に乗り換えたほうがいいのでは?
ってなっている人が多いと思います!
しかし、結論は問題なしです。
- 年間ベースの分配金は直近の6年で大きく差がない
- 減配しても株価の暴落は起きていない
- S&P500全体の配当利回りが下がっているから
- 銘柄の除外により、配当利回りが下がってしまうこともあるから
- ステート・ストリートがチョロまかしているわけではない
それでは順番に見ていきましょう!
理由①:年間ベースの分配金は直近の6年で大きく差がない
こののグラフは、年間ベースの配当金(4半期ごとの合計)の推移を示しています。
※SPYDは2015年から運用が開始されたため、2015年は12月のみの分配金となっています。
- 直近の分配金は、6年間で大きくは変わっていない
- 2021年の分配金は前年比で-5%程度に収まっている
多少上下しているものの、分配金は変わってないやん!
増配してないのは悲しいけど。。。
理由②:2021年12月に減配しても株価の暴落は起きていない
理由①より、12月の分配金の大減配が発表されても、株価は変動していません。
以下のチャートは、2021年12月の大減配が発表された前後のSPYDの株価です。
マジで下がってないやん!
むしろ12月末から1月にかけて、株価上昇してるやんけ!
しかし、
って人のために、実際に減配した銘柄を紹介します!
高配当銘柄でも有名な日本たばこ産業(2914)です。
- -16%の減配を発表
- 株価が直近高値から-10%暴落
現在は業績が回復して株価を戻していますが、
減配が発表されれば、このくらいは急落します!
これに比べてSPYDの株価は変動していないので、今回の減配は問題ないと言えます!
理由③:S&P500全体の配当利回りが下がっているから
このグラフはS&P500(VOO)の株価と配当の推移を示しています。
コロナショックからの配当利回りの推移は、
- コロナショックで暴落した2020年4月は利回り2.3%
- 回復しだした2020年9月の配当利回り1.9%
- 2021年1月の配当利回り1.5%
そして現在のS&P500は株高により、
直近2021年12月の配当利回りが約1.2%になっています
株高で、今の配当利回りはコロナショック時の半分になっとるやんけ!
そのため、SPYDを構成する配当利回り上位80銘柄の配当利回りも低くなっています。
従って、2021年のSPYDの年間分配利回りは3.7%は妥当なところです。
参考までに、SPYDの株価と配当の推移を載せておきます!
- コロナショック後、配当利回りが徐々に下がっていることが分かります!
- コロナショックの時は、分配利回りが7.5%もあったが、今はその半分の3.8%
理由④:銘柄の除外により、配当利回りが下がってしまうこともある
SPYDの配当利回りが下がる理由に銘柄の除外があります。
その銘柄除外の要因は3つあります。
- 株価上昇 ⇒ 配当利回り減少 ⇒ SPYDから除外
- 株価下落 ⇒ 時価総額が減少 ⇒ 時価総額S&P500の基準を満たせず、S&P400に降格
- 無配になる
ちなみに、SPYDは以下のルールに沿って運用されています。
SPYDの運用ルール
- S&P500の配当利回り上位80社に1.25%で均等に分散投資
- 1月と7月にリバランス
7月にリバランスされて以降、2021年12月末時点で76銘柄になっています。
従って、4銘柄が除外されたことになります。
この内、3銘柄が「②の株価下落により除外」されています。
これら3銘柄について順番に見ていきましょう!
まずは1銘柄目
WU(The Western Union Company)
- 送金サービスを手掛けるフィンテック企業
- 配当利回り5.3%(12月末時点)
- 株価が下がったことにより、時価総額が下がりすぎて、S&P500からS&P400の中型株指数へ降格
続いて2銘柄目
HBI(Hanesbrands Inc.)
- 肌着が有名な衣料品企業
- 配当利回り3.83%(12月末時点)
- 株価&時価総額が減少 ⇒ S&P400に降格
最後3銘柄目
LEG(Leggett & Platt, Inc.)
- 家庭用家具、商業用備品・部品のデザインと製造
- 配当利回り4.42%
- 株価&時価総額が減少 ⇒ S&P400に降格
つまり、
- 業績・財務が微妙で、
- 時価総額が下がってしまっている
高配当企業はS&P500から除外されてしまうので、SPYDの分配利回りも多少影響しているとういことです。
高配当銘柄なのに除外されてしまう。。。
S&P500縛り!厳しいですね(笑)
裏を返せば、高配当罠銘柄を自動で除外してくれているので、個人的には良いことであると判断しています!
一方で東証1部(TOPIX)は、東芝や日産の様な
- 業績がボロボロ
- 不正のオンパレード
のゾンビ企業も長年ずっと居座っています。
真っ赤っかですね(笑)
これらに比べて、S&P500の厳しい採用基準をクリアした、高配当上位80銘柄から構成されるSPYDはそれなりに信用できますね!
理由⑤:ステート・ストリートがチョロまかしているわけではない
こびと株さんのツイートが超分かりやすかったので、引用させて頂きました。
結論として、
- 金融法制が整備
- 投資家が不正から保護されているルール作り
- 投資家が報われやすいルール作り
がされている米国の株式市場に上場しているSPYDに、「ちょろまかす」なんてことはありえません!
今後の対策と方針【結論は 長期保有です】
今後もSPYDは長期保有で問題ありません。
その理由は以下、
- 直近6年の分配利回りは変わっていない
- テーパリングでバリュー株のターンが来る可能性があるから
三菱サラリーマンさん(穂高さん)の記事を参考にさせて頂きました。
グロース株とバリュー株の関係
グロース株とバリュー株、それぞれ強い時期・弱い時期が過去みられてきました。
- 赤線より上でグロース株優位
- 赤線より下でバリュー株優位
直近は2018~2021年:グロース優位でしたので、
今後はテーパリングによりバリュー株のターンが来る可能性があります。
そのためバリュー株を多く含むSPYDのリターンも多少は期待してもよいかもしれません!
仮に株価が上がらなくても、分配金は過去6年で変わっていなので、
将来の分配金も変わらないことが期待できます。
これかもチンタラと配当を頂きます!
【今後の方針】放置 or 買いまし?
■コロナショックでシコたま買った人
基本放置でOK!
〇〇ショックで下がれば、また分配利回りが上がるので、
- 支出の最適化
- 副業
などでキャッシュを貯めて準備しておきましょう!
■これから買う予定の人
以下のため注意が必要です。
- 増配が期待できないので
- コロナの暴落時に比べると配当利回りはそこまで高くない
- キャピタル狙いの投資になってしまう
キャピタルを狙うならVOOやVTI、増配を狙うならVYMやVIGの方が有利な可能性があります。
まとめ:SPYDは保有継続で問題ない
2021年12月の分配金が前年比-79%も減配しましたが、
結論は問題なしです。
理由は以下です。
- 年間ベースの分配金は直近の6年で大きく差がない
- 減配しても株価の暴落は起きていない
- S&P500全体の配当利回りが下がっているから
- 銘柄の除外により、配当利回りが下がってしまうこともあるから
- ステート・ストリートがチョロまかしているわけではない
今後はテーパリングによりバリュー株のターンが来る可能性があります。
そのためバリュー株を多く含むSPYDのリターンも多少は期待してもよいかもしれません!
仮に株価が上がらなくても、分配金は過去6年で変わっていなので、
将来の分配金も変わらないことが期待できます。
これかもチンタラと配当を頂きます!
それではまた!
Have a wonderful day!